今日お話しするのは犬の介助活動についてです。
保護活動と言えば里親探しが代表される活動だと思いますし体験談も割とよく目にします。ですが介助活動の体験談はネットでも少ないので、私の実体験を文字化することで、読んでいただいた方の周りにいる犬・猫が1匹でも多く救われる&幸せになることを願って書き留めます。
どんな状況だった?
飼育放棄されていたトイプーの状況ですが、まずは下記写真をご覧ください。


環境
- 犬部屋から出してもらえず、年中隔離状態
- トイレは使用済みの状態で放置されている
- 排泄物の臭い&動物臭が部屋に強くある
- 臭い消すために空気洗浄機がフル稼働
- 散歩皆無
状態
- 1度も風呂に入れてない
- 全身に多数のカッチカチの毛玉がたくさん
- 体の表面には毛の層=毛袋ができており、全身覆われている
- 肉球も毛袋で覆われており、靴を履いている状態
- 肉球まわりに異物が挟まっている
- 耳や首元にも10cmくらいのカッチカチの毛玉あり
- 両目とも毛が邪魔で視界ほぼゼロ
- 右目は特にひどく毛玉で塞がれていてグジュグジュに
- 口回りは食べカスでカッチカチ
- 爪が伸びすぎたため、中指の爪は横向きに生えている
7才くらい?の女の子。明るくて賢くて人懐っこい、とっても良い子なんですが、ラブラドールと共に『飼育放棄』されていました。以前ブログにあげたラブラドールと一緒に飼われていた犬です。(ココを参照)
育児放棄されていた理由を尋ねると『再婚相手との間に子供が3人できて育児に追われ犬まで面倒見れる状態ではなかった』とのこと。
わんちゃんは何も悪くないのにこの悲惨な状況。
可哀そうでいたたまれません。
介助内容
トリミング
まず全身に覆われた毛玉をカットしていきます。これが実際は非常に厄介で、皮膚の周りに毛玉の層(毛袋と命名)で覆われており、これがバリカンでは歯が入らず💦最初ハサミで慎重に切れ込みを入れてからカットしていきます。皮膚を傷つけないように、慎重に毛袋をはがしていく?ような感じでカットしていきます。
口の周りには食べかすのような固形物がたくさん付いていますし、手足の肉球にも何かが絡まってくっ付いており歩きづらいため、全身くまなく綺麗にカットしていきます。
👇完全に塞がっていた目の周りの毛玉を取っりました。目ヤニでぐじゅぐじゅになってて、まぶたが赤くただれています(´;ω;`)

でも、慣れない人間&慣れないバリカンでカットとっても大人しくしているトイプーちゃん。ほんと強い子パピコ!(古い)えらかったです。
(ここまでの作業は2時間くらいかかりました。)
シャンプー&ブロー
毛玉を除去していくと見えてきた皮膚表面には、大きなフケがたくさん出てました。(軽い皮膚病になのかも?)また、身体を触ると指先がフケと油分でベタつきます💧刺激が少ないシャンプーで洗い落とすこと3回。なんとかキレイになりました!
👇タオルドライして、テンションアゲアゲなトイプーちゃん。笑

ドライヤーも怖がらず、おとなしく乾かせてくれました♪
なお、シャンプー3回+ドライヤーコースで、さすがに私も汗べっちょべちょです。笑
掃除
最後に、食器類、トイレ周りをキレイにして終了です!食器にこびり付いた汚れを洗い落とし、ピッカピカにします。人間だって、食器類やトイレ周りはキレイじゃ無いとイヤでしょう!犬だって同じですからー!
介助後の姿
いかがでしょうか?もちろんプロではないので、まだまだ不足しているところはあると思いますが、それでも元とくらべたらずいぶんキレイになったし、視界も晴れやかになったよね!
👇テンション上がっておすわりをしている図。可愛いやつめ。笑

おわり
私がしている介助なんてほんと小さなことです。でも介助をしたことがキッカケで、飼い主さんがもう一度『ちゃんと飼い直してみよう』と思う機会を作ることが、私の活動の意味だと思っています。
私の自己満・お節介かもしれませんが、犬・猫にとってはとてつもなく大きな人生の岐路になり得えると思っています。そうなってほしいと願っています。
愛情を与えることは飼い主さんしか出来ないし、犬・猫を幸せにすることも飼い主さんしかできません。
私の周りにいる、手の届く身近な恵まれていない子たちから、幸せにしていければ…。そう考えて活動しています。
冒頭にも書きましたが、当ブログを読んでくださった方へ私の想いが1mmでも伝わり、その人の周りの犬・猫ちゃんが1匹でも多く幸せになることに関与出来できたら、これ以上ない幸せだと思っています。
大切な家族を守るために、みんなが幸せになれるように、自分ができることから始めてみてはどうでしょうか。
P.S.
保護活動をすることで、わが子をもっと大切にしてあげよう!と気づかされることが多くあります!おすすめです。
私の体験談が、良い意味で皆さんに届きますように。
今日はここまで。
それじゃあバイバイ。


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