全国犬猫飼育実態調査によると、近年では犬よりも猫の方が飼育頭数が高いという調査結果がでています。実態調査を詳しくみると多頭飼育率も猫の方が高い結果となっており、猫の人気を知ることができます。
犬:890万3千頭、猫:964万9千頭
一般社団法人 ペットフード協会 https://petfood.or.jp/topics/img/181225.pdf
平均飼育頭数 犬:1.24、猫:1.74
そもそも猫は単独行動を好む動物です。2匹の方が寂しくないかな?と飼い主としては思いますが、先住猫にとっては余計なお世話になることも。
猫を新しく迎えるということは、先住猫にとっては強いストレスを感じる要因になりますので、両方の猫の性格や相性を考えて、慎重に検討する必要があります。
2匹目を迎えると決めたなら、2匹がなるべく幸せに暮らせるよう、これから説明する相性チェックを参考にしてください。
多頭飼いする前に
まずは先住猫の性格をよく観察しましょう。多頭飼いに向いているか?それとも不向きなのか?予想をすることができます。
多頭飼い向きの特徴
・活発で遊ぶのが好き。
・目新しいものや来客に怯まない。
・大胆で落ち着きがあり物怖じしない。
多頭飼いに不向きな特徴
・神経質で怖がり症。
・目新しいものや来客への警戒心が強い。
・気が強い。
先住猫×新入り猫 相性チェック
次に、年齢や性別による相性を紹介します。親猫⇔子猫、子猫⇔子猫、成猫⇔子猫など、ある程度の組み合わせで相性チェックをすることができます。
もちろん例外もありますが、目安として確認できます。
相性GOODになりやすいペア
先住 | 新入り | コメント |
---|---|---|
親猫 | 子猫 | 野生では普通成長した子は親と離れて暮らしますが、飼育下の場合はいつまでも親子関係が続き相性◎ |
子猫 | 子猫 | お互いに遊び相手になれる良い組み合わせ。子猫の時から一緒にいれば、性別は関係なく仲良しに。 |
成猫 | 子猫 | 成猫にとって子猫は自分の敵にはならないので、受け入れやすい相手。平等に可愛がりましょう。 |
成猫♀ | 成猫♂ | オスとメスは比較的うまくいく組み合わせ。繁殖を考えていない場合は必ず去勢・避妊手術をしましょう。 |
成猫♀ | 成猫♀ | なわばり意識が薄いメス同志は、争いやトラブルが比較的少ない組み合わせ。干渉しあわず暮らします。 |
相性BADになりやすいペア
先住 | 新入り | コメント |
---|---|---|
成猫♂ | 成猫♂ | オス同士は縄張り意識が強く、争いが多くなりがち。でも仲の良い遊び相手になることも。 |
老猫 | 子猫 | 活発な子猫に、老猫がストレスを感じる可能性大。特にずっと1匹で育った老猫に子猫は負担。避けましょう。 |
2匹目を迎えるときの心得
2匹目を迎える時には、いくつかのポイントがあります。猫にとっても初対面はとても重要なので、必ず下記内容を参考に迎え入れましょう。
いきなり対面させない!
1.新入り猫はしばらく別に生活
新しい猫が仲間入りすることは、先住猫にとっては大きなストレスにもなります。先住猫が新入り猫になれるまで最初からいきなり対面させないように注意しましょう。また、新入り猫にとっても環境になれる必要があります。最初は別室で飼うか、ケージの中で生活させましょう。
2.ケージ超しにまずはご対面
はじめての対面ではお互いが興奮してしまうことが想像できます。安全に対面するためにも、最初はケージにいれた状態で先住猫と会わせます。興奮が落ち着いたところではじめて、新入り猫を外に出します。お互いにとって「特にイヤなことはしてこないヤツ」と思わせることが大切です。
先住猫を優先する!
新入り猫ばかり可愛がってしまいがちですが、それはNG。食事や抱っこなど、いろいろな面で先住猫を優先しましょう。急激な環境の変化で先住猫がナーバスになり、飼い主さんがなにげなく新入り猫を抱っこするだけでもストレスになるかもしれません。
逃げ場所を用意する!
お互いの距離を保てるよう、それぞれの猫に避難場所を用意します。成猫には子猫が登れない高い場所などを。子猫なら成猫が入れないような狭い場所を用意します。
できるならお試し期間を!
すべての問題を解決できる秘訣!それが「お試し期間」です。この期間内で仲良くなれそうか様子を見るのが最適解です。相性を見る目安は、対面から大凡1~2週間で判断できますが、野良猫期間が長く警戒心が強い新入り猫の場合は、まず環境に慣れる期間が必要になります。その間、飼い主も根気強く見守って相性を確認しましょう。
まとめ
多頭飼いをした結果、先住猫、新入り猫、飼い主の全員がWin-Winになってほしいと強く思います。
・迎え入れる準備ができているのか?
・先住猫の性格はどうなのか?
・相性はどうか?
・経済面はどうか?
・環境は用意できるか?
以上を考慮したうえで最高な多頭飼いライフをおくりましょう♪


P.S.
猫同士で遊ぶ姿&じゃれあう姿&寄り添う姿はとっても可愛いです♥
私は犬も猫も飼っていますが、特に猫ちゃんの方が多頭飼いのメリットが多いと感じてます。
(犬は飼い主に依存。猫は猫同士で依存の傾向が強いとみてます)
今日はここまで。
それじゃあバイバイ。
コメント