猫と暮して1年半|【しまった!】と、後悔と反省をしていること

近所で保護された猫を一時預かりをすることになりました。
その猫は、片目失明、もう片方の目もあまりよく見えない推定6歳くらいの女の子。
名前はキィちゃんです。

犬しか飼ったことがないし、最初は預かる気もなかったのですが、保護されてから半年間、里親が見つからず、ケージに入れっぱなしだというので様子を見にいってみました。

そう大きくない2段のケージの下にはおトイレが入れてあり、ごはんは2階の狭い板の上で食べて、あとは動く場所がないので、ケージのすみに吊るされたハンモックの中でずっと丸まっているという状態でした。

いくら猫は狭いところでも大丈夫だと言われても、体を伸ばすこともできないって、普通?

いやいや、いくらなんでも歩いたり体を伸ばしたりするスペースは必要では。
などと考えたらたまらなくなって、一時預かりを申し出たわけです。

そして、里親が見つからないまま1年半。
迷った結果、先日、譲渡することに決めました。

振り返れば猫について勉強不足だったせいで、「しまった!」と思うことがさまざまあります。
よくあることですが、これから猫と暮そうと考えている方の心得になればと思い、ご紹介します。

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自由にさせていたら小物がどんどん消える

きぃちゃんはケージの中にずっと閉じ込められていたので、うちでは自由にさせていました。
それほど広い部屋でもないので、好きなところに行ってくれればいいと。

最初は目が悪いこともあり、高いところには登れず、せいぜいベッドやソファの上、風呂場の蓋の上に上るくらいでした。

臆病なので低いキャットツリーにも上れず、ジャマなので誰かにあげてしまおうと考えていた頃、10カ月目にしてようやく登れるようになりました。

なので、行動範囲はそんなものだと侮っていたら、それから徐々に部屋になれてきて、キッチンや机、洗濯機、すべての棚の上に飛び乗るように。

あるとき洗面所にいたら「ガッシャーン」と盛大な音がして、慌てて見に行くと台の上のテレビが倒れて床に落ちていました。

朝起きると、よく机や棚の上のものが床に落ちていたり、小物がなくなっていたりします。

これは、もちろんきぃちゃんのせいではありません。
そういう猫の性質を考えて、小さいものは片付けていなかった私の責任です。
犬は棚や机の上に飛び乗って置物で遊ぶということがないのでうっかりしていました。

キィちゃんが来たばかりの頃にテレビの前にあった小さい置物がなくなり、もしや飲みこんだのではと、動物病院でレントゲンを撮って調べてみてもらったこともありました。
飲みこんではいなかったのでほっとしましたが、飲んでしまうようなもの、なくなったら困る小さなものは置かないことだと反省しました。

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かまいすぎた結果、要求が多くなってしまった

猫の声はやたらかわいいです。

細くて高い声でミューミャー鳴かれるたびに「どうしたの?」「お腹すいたの?」「ごはんなの?」とかまってしまい、そのうちキィちゃんは要求があるときは鳴けばいいと学習してしまったようです。

よく鳴いて、なにかを訴えてきます。
そして、要求が満たされるまで鳴き続けます。

かわいい顔で私を見上げ、かわいい声で「ごはん」「おやつ」「遊びたい」「撫でてほしい」と鳴き続けるのです。

あげちゃいます。
猫じゃらし振っちゃいます。
なでちゃいます。

こうして猫の下僕になるのかと実感している次第です。

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夜中や明け方に鳴くのでずっと睡眠不足

猫は夜明けと夕暮れに活発になる「薄明薄暮性動物」(はくめいはくぼせいどうぶつ)です。

夕暮れは別にいいのですが、夜明けや夜中に鳴きだすとどうしても目が覚めます。
最初は何事かと、そのたびに起きて様子をみていました。

お腹が空いているようだったり、ただ遊んでいたり。
お腹が空いているときはずーっと鳴きやまないので、夜のご飯を少なめにして、就寝前に追加しておくようにしました。

あと、家に来た当初は、4時半ごろには私のベッドに起こしに来てミャーミャー鳴いていました。
さすがに早すぎるので無視していると、5時、5時半と私の様子をみながら時間を遅らせてくれるようになりました。
起きないと私が動くまで枕元でじっとして待っています。

万年睡眠不足なのは少々つらいですが、早めに寝るように心がけるようになり、また、朝は早く起きてしまうので、NHKラジオ英会話で勉強するようになりました。

甘えん坊になってしまった

猫は単独で行動する動物なので、放っておけばいいとよく言われます。

でも、しょっちゅうミャーミャー甘えてくるので、そのたびに対応をしていたら、ものすごく甘えん坊の猫になってしまった気がします。

出かけるときは玄関でお見送り、戻ると出迎えてくれて、足元にまとわりついてきます。

家にいるときはどこにでもついてきます。
ひとり〈1匹)でおいていくのは気が引けて、気軽に旅行に行くことができなくなりました。

猫の破壊力はすごい

猫は生粋のハンターです。
部屋の中でも獲物を追うかのようにダッシュし、なんにでも飛びつき、よじ登り、そしていろんな場所で爪を研ぎます。

犬と18年暮らしても大して傷つかなかった壁や床があっという間にボロボロになり、シーツやカーテンは小さく裂けています。

猫の破壊力はすさまじいですが、これくらいで怯んでいたら猫とは暮せません。

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猫を飼うのは「楽」だとはいえない

猫を飼っている人からよく「猫は楽よ~」と聞きましたすが、実際に一緒に暮らしてみて思うのは、別に「楽ではない」ということ。

確かに犬のように朝夕のお散歩に行く必要はありません。
犬のように寂しがらないから昼間のお留守番も大丈夫。
日中のお留守番どころか、数日留守にしても大丈夫だという人も多くいます。

ほとんど寝ているから、犬のようにかまわなくてもいいから楽だという人もいます。
でも、それはすべての猫がそうだというわけではありません。

私のまわりでは、たまたまかもしれないですが、いつも猫を置いて旅行に行くという人はいません。
きぃちゃんのように、昼間でもしょっちゅうやってきては甘えてくる猫もいます。

可愛くてかまわずにはいられません。

また、おトイレを数日放っておいていいというのも間違いです。
猫は清潔好きです。
そのたびにとまではいかなくても、朝と夜の2回はきれいにしてあげる必要があります。

おトイレをしたあとは周りにも砂を蹴散らします。
砂も定期的に取り変えて、おトイレも洗わなくてはなりません。
犬のおトイレよりは手間がかかると思います。

まとめ

いかがでしたか?

可愛くて手がかからないから犬ではなく猫を飼いたいという方もいます。

猫は確かにかわいいです。
むちゃくちゃかわいくて、そしてユニークです。

でも、「手がかからない」という理由に惹かれて猫を飼うのであれば後悔するかもしれません。
個人的に、猫は想像以上に手間も愛情も必要だと感じたからです。

この記事がこれから猫を飼う人にとって少しでもお役に立てばうれしいです。



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