近所で保護された猫を一時預かりしてから1年8カ月。
最初の頃は臆病で大人しかったけど、今は何か欲すれば鳴いて要求し、好きな場所でゴロゴロと自由気ままに過ごしています。
けれど、それまで犬と暮していた私にとって、猫の行動はいまだに謎ばかり。
そのうちのひとつ、最近見かけるようになった不可解な行動といえば―――。
・お風呂から出ると、ドアの前におもちゃが置いてある
・朝起きると、ベッドの下や枕元におもちゃが置いてある
入浴中や夜中にくわえて運んでくるようですが、これはいったいなぜなのでしょう。
猫がおもちゃを持ってくる理由
猫が飼い主におもちゃを持ってくる理由には、次の4つが考えられるということです。
①愛情表現
人間に対して、猫は犬ほどはっきり「好き」だと表現しませんが、愛情表現としておもちゃを持ってくるのだとか。
なかには自分のお気に入りのおもちゃを飼い主の膝の上に落とす猫もいるようです。
そう考えるとますます愛おしくなります。
②プレゼントのつもり
狩猟が得意な猫たちは、狩った獲物を好きな相手にプレゼントします。
いつも食事を与えてくれ、かわいがってくれる飼い主に、猫は自分が捕った獲物を差し出しているのです。猫もおもちゃだということはわかっているそうです。
これまた胸キュンな理由です。
③狩りの成果を誇りたい
猫にとって狩猟は本能。とても大切なものです。
家の中で猫はおもちゃを獲物に見立てて狩りごっこをし、大事な獲物を「捕ったよー」と、飼い主に誇らしげに報告しているのです。
人間も釣った魚を魚拓にしたり、狩った動物をはく製にしたりして、自分の成果を誇ります。
猫も同じなんですね。
一緒に遊ぼうよ
猫は一人遊びが得意です。
おもちゃを獲物に見立ててはじいたり、飛んだり走ったり、夢中になって遊びます。
それでも誰かと一緒に遊びたいと思うときがあります。
家の中に一緒に遊べる猫がいない場合、遊び相手は飼い主しかいません。
猫が飼い主を遊びに誘うのは、飼い主と遊ぶことが楽しいと思っている証拠でもあるので、誘いを受けて遊んであげましょう。
まとめ
朝起きて、ベッドの下や枕元におもちゃが落ちていると、夜中にわざわざここまで持ってきて遊ぶことはないのに、なんて思っていましたが、理由を知ると可愛らしいですね。
寝ているときに猫がおもちゃを運んできてくれている様子を想像すると愛情がむくむく湧いてきます。
起きているときに猫がおもちゃを運んで来たら、ほめる、喜ぶ、一緒に遊んであげれば、より絆が深まりそうです。