猫のノミ・ダニ駆虫薬で注意したい「ペルメトリン中毒」とは

ノミ・ダニ駆虫薬をつけた後に猫が毛づくろいをする様子を見て、「薬をなめちゃっても大丈夫?」って不安になりませんか?
「ここまで届かないだろう」という予想を超えて、猫は首の後ろだって毛づくろいしちゃいます。

ノミ・ダニ駆虫薬のなかでも猫にとって注意が必要なのが、「ペルメトリン」という成分です。
そして、猫の中毒の中でも多いのが「ペルメトリン中毒」で、多くの場合、ペルメトリンが含まれている犬用のノミ・ダニ駆虫薬を猫に使用したときに起こっています。

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ペルメトリン中毒になる原因

ペルメトリンは、犬用のスポットオンのダニ・ノミ駆虫薬、ノミ除け首輪、ノミ除けシャンプー、ノミ除けスプレーなどに含まれています。

犬がいる家庭では、犬用のダニ・ノミ駆虫薬を、用量を減らして猫と共有すればいいと思う人もいるかもしれません。
しかし、猫の肝臓はペルメトリンをうまく処理できません。このため、ペルメトリンが体内に蓄積し、中毒や毒性を引き起こしてしまいます。
少量の使用であっても体調が悪くなることがあるので注意が必要です。

また、スポットオン薬をつけたばかりの犬に猫がすり寄ったり、なめたりすることも、ペルメトリン中毒を引き起こす原因としてあげられます。

同居の犬にペルメトリンを含む薬や製品を使ったときには、猫に付着しない、なめてしまわないように気をつけてくださいね。

猫の中毒症状は通常、ノミ・ダニ駆除薬をつけたり、ふれたりした後、数分から数時間後に現れます。最大72 時間後に発症した報告もあるので、3日間は注意が必要です。
症状は一般的に2 ~ 3 日間続きます。  

スポットオン薬は乾くまでに最大24時間以上かかることもあります。

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猫のノミ・ダニ駆除薬中毒の主な症状は?

  • 震え
  • 痙攣
  • ふらつく
  • つまずく
  • よだれ
  • 痒み
  • 嘔吐
  • 下痢

症状が出ても治療しないでそのままにした場合、発作や死亡につながることもあります。

 犬用のノミ・ダニ駆虫薬を猫に使用してしまった場合や、ノミ・ダニ駆虫薬をつけた後に中毒症状が起こっていると感じたら、すぐに獣医師に連絡をして、対応の指示を受けましょう。

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ペルメトリン中毒の予防法

  • 犬用のノミ・ダニ駆除薬を絶対に使用しないこと。
  • ペルメトリンを含む製品をつけた犬に72時間近づけないこと。
  • 犬がいる家庭ではペルメトリンが含まれていないノミ・ダニ駆虫薬を使用する。
    購入する前にペルメトリンが含まれているか確認すること。
    ※ネットで購入する場合は成分がきちんと書かれていないことがあるので注意が必要。
  • ノミ・ダニ駆除薬はペットの手の届かない場所に保管する。

まとめ

一昔前は、致死量のペルメトリンが含まれているスポットオン薬やノミ取り首輪なども市販で販売されていたようですが(怖すぎる)、最近では犬用のものでもペルメトリンを使ったものは少なくなっています。
とはいえ、購入するときにはしっかり成分を確認しましょう。
特に犬のいる家庭では、犬用のノミ・ダニ駆虫薬を使うときにも注意してください。

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