節分の掛け声でも「犬は外で猫は内で飼いましょう」というわけでもありません。
じゃあ何かといえば、長年犬と暮らし、その後、猫と暮らし始めて感じている犬と猫との暮らし方の違いです。
犬はお散歩で運動や遊び、社会性の学習などを満たすことができますが、完全家猫の場合は運動も遊びもすべて家の中。犬の心身の健康を保つためにはお散歩がとても重要な要素になりますが、猫の場合はストレスをためないような部屋の環境づくりが必要になってきます。
犬は散歩でストレス解消

犬は基本、お散歩が大好きです。
飼い主さんがリードを持っただけで散歩と気づき、しっぽをぶんぶん振って喜んだりします(なかにはお散歩嫌いで拒否する子もいますが)。
犬にとってお散歩は、単なる運動だけではなく、次のようにさまざまな欲求を満たす大切な機会です。
- 歩いたり、走ったり、運動して体力や筋力をつける大事な時間です。
- ほかの犬や人間と交流し、社会性を養う大切な機会です。
- 犬はにおいを刺激を受け、また、多くの情報をキャッチします。においを嗅いで探索することは犬の本能を満たす楽しみです。
- 犬は飼い主さんが大好きです。お散歩で一緒に過ごす時間は犬と飼い主さんとの絆を強めます。
- 外では排泄させないというご家庭もありますが、一般的にお散歩中に排泄します。
つまり、犬は十分お散歩をすることで、運動不足やストレスの解消、刺激を与えて好奇心を満たすことができます。
猫は運動もストレス発散もすべて家の中

本来、猫も外を歩いたり、塀や木に登ったりして活動する動物です。
しかし、完全室内飼いの猫の場合は当然ですが、ずっと家の中で生活するわけです。
運動不足やストレスを防ぐためには、家のなかで猫の習性を満たしてあげる環境作りが重要です。
猫に必要な環境とは
①上下に移動できるようにする
猫にとって大切なのは上下運動。
高いところにジャンプして動き回る動物なので、キャットタワーやキャットウォークを備える、もしくは棚の上など高い場所に上がって移動できるようにしましょう。
また、猫は高い場所にいると安心する習性があるので、そうした意味でも高いところでくつろげる場所が必要です。

②落ち着いて隠れていられる場所をつくる
甘えん坊で人が大好きな猫でも隠れてゆっくり過ごせる場所が必要です。
猫のベッドにすっぽり隠れるドーム型が多いのはこのためです。
ベッドの下やクローゼットの中でもOKです。
③安全対策も必要
脱走対策:好奇心旺盛、外が大好きな猫は隙あれば脱走してしまいます。
猫探偵さんが繁盛しているのもこのためですね。
脱走した迷い猫は本当に多いのです。
また、マンションの上層階のベランダから落ちれば命にかかわります。
実際、知り合いの子猫が5階のベランダから落ちて大けがをしてしまいました。
玄関扉の前に脱走防止のドアを付ける、ベランダに脱走防止ネットを張るなどの対策をしておきましょう。
誤飲・誤食対策:これは犬も同様ですが、猫のほうがより一層注意が必要です。
なぜかといえば、猫はどんな高い場所にも上がるので台所のシンクの中の生ごみでも、棚の上に置いてある小さい置物でも興味があるものはなんでも口にしてしまいます。
口にしそうなものは徹底的にしまうこと。
ゴミ箱はもちろん蓋つきに。
近所のにゃんこは何度もゴミ箱のものを口にして、取り出すために手術する羽目になりました。
うちの猫も、うっかり流しに置き忘れたドリップシートをかじっていたことがあり、焦りました。
④爪とぎができる場所を複数作る

猫に欠かせない爪とぎ。
爪とぎを置いておかないと壁や家具など引っかきやすい場所でガリガリ研ぎまくり、あっという間に破壊されます(爪とぎがあっても多少の犠牲は覚悟しなくてはなりません)。
爪とぎは何か所か用意しておきましょう。
⑤猫トイレは頭数+1個
猫のトイレは基本、頭数+1です。
1頭だったら2つ、2頭だったら3つとなります。
また、猫それぞれに砂の好みがあるのでいつも使っている砂からほかのタイプのものに変える場合は全取り換えせずに、少しずつ新しい砂を足して様子を見てからしたほうが安全です。
なぜかといえば、うちの猫は鉱物系の砂からウッドタイプに変えたらトイレをしなくなり、
浴室に置いたタオルの上でしていました。
ゴロゴロした足触りが嫌だったのでしょうか。
浴室でしてくれたのは助かりましたが、かわいそうなことをしてしまいました。
翌朝速攻、鉱物系の猫砂を買いに行きました。
猫のトイレについてはほかにも注意点があるので、よければこちらの記事もどうぞ。
まとめ

犬はお散歩で思い切り運動させたり、一緒に遊んだりすることができ、ストレス解消にもなりますが、完全室内飼いの猫はずっと家の中で過ごしています。
家の中でも猫の習性を生かして十分に遊び、運動できる環境を作ってあげないとストレスが溜まってしまいます。
飼い主さんが作ってあげる環境が猫にとってのすべてなのです。


