犬の去勢・避妊手術の時期、早いと関節障害やがんのリスクが高くなる犬種も 

犬の去勢と避妊手術は、多くの国で一般的に行われています。
日本でも、子犬を家族に迎えたら、去勢・避妊手術を受けさせる家庭が多いですよね。

でも、去勢・避妊に適した時期って知っていますか?

カン違いされている方も多くいるようですが、これって「早くにした方がいい」わけではないんです。

逆に、早すぎる去勢・避妊手術は関節障害やがんのリスクが高くなることがわかっているので、愛犬にあった時期を選ぶことが必要です。

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去勢・避妊手術に適した年齢は?

犬の去勢・避妊手術が推奨されている理由としては、次のようなものが挙げられます。

  • 意図しない妊娠・出産を防ぐ
  • 前立腺の病気や、乳腺や子宮など病気のリスクを下げる
  • 雄の場合は攻撃性やマウンティングなどの軽減、雌の場合は発情期のストレス軽減など、ホルモンの影響による行動を抑える など。

日本では、去勢・避妊手術の時期をたずねると、「早い方がいい」「6か月でしたほうがいい」と勧められることが多いのではないでしょうか。
でも、実は、早くに去勢・避妊手術をしないほうがいい犬種もいるのです。

アメリカで実施された「犬の去勢・避妊手術の時期と健康に関する研究」では、犬種によっては早くに去勢・避妊手術をすると、股関節形成不全や十字靭帯の損傷などの関節障害や、リンパ腫、骨肉腫、肥満細胞腫などのガンのリスクが増加する可能性があることが明らかになっています。

犬は体の大きさによって成長の速度が違います。
成長のプロセスで大切な役割を果たす男性ホルモンと女性ホルモンを、 去勢・避妊手術によって早くに除去することで弊害が出てしまうのでしょう。

また、関節障害やがんのリスクが高まる可能性のほか、近年では避妊手術をした犬のエストロゲンの低下が脳の老化の加速と関連しているということも発見されたそうです。

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ということで、去勢年齢の品種による推奨ガイドラインが発表されています。

また雑種犬に関しては、体重が20kg以上の犬で1歳未満で去勢手術を行った犬は、未去勢の犬に比べて、一般的に関節障害が3倍になったとの報告もされています。

去勢・避妊手術の時期は愛犬にあった適切な時期に

いかがでしたか?
実は私は、犬の大きさや犬種によって、去勢・避妊手術の適切な時期があることを知りませんでした。
今回、初めて早すぎる手術によって関節障害やがんのリスクが高まることを知り「気をつけなくては!」と思ったので、書かせていただきました。
将来の愛犬の健康を考えて、体に合った去勢・避妊手術の時期を調整しましょうね。

参考資料:Frontiers in Veterinary Science

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