猫のトイレはどれでも同じ? なにを基準に選んだらいいの?

猫と暮すことになったら、まず必要なのがトイレです。

トイレにはいろんな種類のものがありますが、ぶっちゃけ砂を入れるだけだから、どれでもいいんじゃない?って思いませんか?

確かに、100均の衣装ボックスなどに砂を入れて利用している人もいます。
要は、猫ちゃんが快適に排泄できて、清潔に保ちやすければいいと思います。

具体的にどんなトイレがいいのか、猫のトイレや砂の種類、選ぶときのポイントなど、実際に試してみた感想もつけてお伝えします。



トイレの大きさ・数

トイレを用意する際の基本事項として、大きさは猫の体長の1.5倍以上が理想で、猫の数+1個用意します。猫が1匹の家庭では2個、2匹の家庭では3個です。

猫はトイレに入ると砂のニオイを嗅いでから排泄する場所を決め、排泄後はその上に砂をかけます(うちの猫は排泄するまでにくるくる回ってかがむ場所を決めます)。トイレが小さすぎるとこうした行動が行えないし、排泄物がはみ出してしまうこともあります。

また、気にしたいのがトイレの入り口です。
仔猫や身体が小さい、足が悪い、身体が不自由、高齢の猫などは、入り口の高さがあるものや、入り口が上にあるトイレは使いにくくなります。

色やデザインなどで選びがちですが、まず考えるべきは、愛猫が使いやすいかどうかです。

トイレのタイプ

猫のトイレは大きく分けて、2種類あります。

砂で排泄物を固める通常タイプ

箱型の容器の中に猫砂を入れるシンプルなタイプ。
砂は、猫が排泄すると固まる砂を使用します。
猫が排泄したら、そのたび、もしくは1日に数回、その砂を取り除きます。

猫の砂の種類

砂には鉱物系、紙系、オカラ系、木系、シリカゲル系の5種類があり、粒の大きさや、トイレに流せる、流せない、粉塵が舞いにくいなど、それぞれに特徴があります。

砂の好みは猫によってけっこう違います。
鉱物系の小さい砂が好きな猫が多いのは、自然の環境(土や砂の上)と似ていて、踏んだ時の感触や排せつ後の砂のかきやすさによるものかもしれません。

個人的には、粒が大きめの木のチップ状の砂が崩れず、粉塵も舞わないので好きなのですが、鉱物系の砂から木製のものに変えたらオシッコをトイレでしなくなりました。踏んだときのゴロゴロした感触が嫌だったようです。
慌てて細かい粒の鉱物系の砂に変えたら元に戻り、トイレでするようになりました。

ペットシートで尿を吸収するシステムトイレ

システムトイレは、底がすのこ状になっているトイレの下にトレーがついている、二重構造の底のトイレです。

砂は、尿で固まらないシステムトイレ用の砂を使用します。
猫がオシッコをすると砂を通過して、トレーの上に敷いたペットシートが吸収するしくみになっています。

システムトイレのメリット

  • ペットシートはオシッコを数回分(一応1週間となっています)、吸収できるので、毎回砂を取り除く手間がない。
  • 粉塵が舞わない
  • 尿をペットシートで吸収するので、尿の異常に気付きやすい
  • シートの消臭効果でニオイが気にならない

トイレの形もいろいろ

トイレの形も大きく分けて、オープンタイプ、ハーフカバータイプ、ドームタイプがあります。

●オープンタイプ
ふたで蓋われていず、上が開いているシンプルなもの。
ほかの2つのタイプに比べて掃除がしやすく、排尿・排便しているかどうかも分かりやすいので、排泄管理がしやすいです。

●ハーフカバータイプ
トイレの縁などにカバーがついているもの。
オープンタイプに比べて、砂が飛び散るのを防いでくれます。

●ドームタイプ
屋根がついているものや、雪で作るかまくらのように入り口だけ開いているタイプがあります。
砂の飛び散りがなく、においが外に漏れにくくなっています。
ただし、ほかの2つのタイプに比べると、洗うのに手間がかかるかも。

ドームタイプの方が猫が落ち着いて排泄できるという方もいますが、基本、猫は見られていても平気で排泄します。

オープン、セミオープンタイプのトイレの方が、トイレの出入りやトイレの様子をチェックしやすいです。
特にトイレに慣れていない仔猫の場合は、トイレ状況を観察するためにもオープンタイプから始めるといいでしょう。

高齢で足腰が弱ってきた猫ちゃんや、身体が不自由な猫ちゃん、子ネコには、入り口の高さが低く、楽に入れるものを選んであげましょう。

トイレ選びの体験談

ここからは個人的な感想です。
違う意見もあると思いますのでご了承ください。

システムトイレのメリットは、掃除を頻繁に行わなくても済むので、手がかからないことです。
排尿後の砂を取り除く必要がなく、下に敷いたペットシートも1週間取り換えなくていいのですが……実際は1日に4回くらいオシッコをするので、そうはいきませんでした。

システムトイレ用のペットシートは料金がお高め。
もう少し頻繁に取り換えてあげたいと考えると結構コストがかかります。

1日に何度も砂を取り除かなくていいのは、確かに楽です。
粉塵が舞わないので、猫も自分も吸い込むストレスがないのも大きなメリットです。

オシッコのニオイが抑えられというメリット点については、システムトイレでなくても消臭力の高い砂であればニオイは気になりません。

ウンチをすればシステムトイレでも臭います。

前述しましたが、システムトイレを使う際に一番いいと思ったのは、システムトイレ用のチップ状の砂です。
オシッコが固まる鉱物や紙の細かい砂は、排泄後に猫がけりけりしてまき散らし、お掃除や入れ替えのときなども粉塵が舞いあがります。

鉱物系の砂を使っている猫友さんが、空気清浄機のフィルターが真っ白になっていて怖くなったと聞いて、不安になりました。

とはいえ、チップ状のゴロゴロした砂だと嫌がり、トイレで排泄してくれなくなってしまったので、我が家ではシステムトイレはやめて、ボックスタイプに戻しました。



猫の都合を第一優先に考えて

猫のトイレと砂は、デザインやお掃除のしやすさなど、飼い主さんの好みで選択しても、猫ちゃんが気に入ってくれないことはよくあります。そうした場合、トイレ以外の場所でしたり、トイレを我慢したり、猫ちゃんの健康にも関わってきます。

猫ちゃんの快適な暮らしと健康に、トイレの使い心地はとても大切です。
無理して使わせようとせず、新しいものを試してあげてください。






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