犬は大事な家族。できるだけ幸せにしてあげたいですよね。
そのために必要なのは、犬の体や気持ちを考えてあげること。
具体的に「これだけは犬の幸せに欠かせない!」ことを紹介します。
1.犬のご飯は味だけでなく体によいものを
犬だけに限ったことではありませんが、食べたものが体を作ります。
にもかかわらず、適当にフードを与えていませんか。
フードに好き嫌いが激しい子も多く、食いつきがよいことだけを基準に選んでいるかもしれません。
また、パッケージの写真がおいしそう、値段が安いというのも魅惑的ですが、ドッグフードを購入するときは、原材料を確かめて、品質のよいフードを選ぶことが大切です。
高ければ高いほどいいとはいえませんが、ドッグフードの質はある程度、値段に比例すると言われています。
ただ、飼い主さんがいいと思う高品質のフードでも、愛犬は好まず、食べるのを嫌がる場合もあります。
放っておけばお腹が空いて食べるという人もいますが、食べることは犬にとっての大きな楽しみのひとつ。
トッピングを加えたり、同品質でほかの種類のフードを試したりするなど、工夫してあげてください。
2.犬が元気でいるために体重管理はとても大切
体重管理も飼い主の大切な役目です。
フードもそうですが、犬はみんな、おやつが大好きです。
そして、おやつをねだる可愛い姿にあらがえず、ついついあげ過ぎてしまい、気付けばおデブちゃんになっていた、というのはよくある話です。
おデブちゃんになっても可愛らしいのですが、体の小さい犬にとって、数キロの体重の増加は心臓や足腰に負担がかかりやすく、ケガや病気にもつながってしまいます。
長く健康で動ける体を作るためにも、太り過ぎはNGです。
だいぶ太ってから、急にご飯やおやつを減らして体重を落とそうとしても、なかなかうまくいかないものです。
ごはんを一気食いする子には小分けに与たえる、おやつは小さく切って与えるなど工夫して、普段から適した量を心掛けて与えましょう。
3.お散歩は犬の心も体も満たす
犬にとってお散歩は、とても重要な時間です。
トイレに連れ出してすぐ帰る、いつも15分歩かせて終わりなど、適当なお散歩ですませていませんか。
犬にとってお散歩は、ただのウオーキングではありません。
お散歩にはたくさんの役割があるのです。
<お散歩の役割>
- 脳を活性化、好奇心を満たす
いろいろなニオイを嗅いだり、ものをみたり、音を聞いたり、触れたりすることで、脳が刺激を受け、犬の好奇心も満たしてくれます。 - 社会性を育てる:新しい犬や人と接し、コミュニケーションをとって、社会性が育まれる良い機会です。
- 筋肉維持:犬にとって元気に歩けることはとても大切です。お散歩で十分に運動することで筋肉を維持・強化します。
- ストレス解消:元気な犬であればなおさら、家でじっとしているだけでは退屈です。外で運動したり、刺激を受けたりしてエネルギーを発散し、ストレスがたまるのを防ぎます。
また、ストレスによる無駄吠えなどの問題行動の予防にも役立ちます。 - 飼い主と絆を深める:楽しい時間を一緒に過ごし、共有することで、絆が深まります。
また、犬が何に喜び、怖がり、嫌がるか、愛犬について、より理解するいい機会でもあります。
お散歩は、犬との信頼関係と愛情を強めることができる大切な時間です。
このように、お散歩は犬にとって(飼い主にとっても)、とても大事な毎日のイベントです。
いつものコースと違う道を歩いてみたり、犬が行きたい場所に行ってあげたり、いつもより少しお散歩時間を長くしてみたり、マンネリ化しないよう工夫してみてくださいね。
4.犬と一緒の時間を多くする
家族単位で暮らし、社会的な生活を送っていたオオカミが祖先である犬は、飼い主や家族、仲間と遊び、一緒に過ごす時間を愛しています。
そんな犬にとって1匹での長時間のお留守番や、かまってもらえない状況はとてもつらいもの。
ある動物学者は、暴力による身体的な虐待より、まったくかまってもらえない、無視されるなどの精神的虐待の方が、犬にとってはつらいと言います。
できるだけ犬と過ごす時間を作り、犬と触れ合い、一緒に過ごす時間を共に楽しんで、犬の笑顔を増やしてあげてくださいね。
5.犬が安心できる環境を
犬が安心して快適に過ごせる環境も大切です。
犬は飼い主さんとスキンシップすることが大好きですが、休んでいたいときもあります。
そんなとき、1匹で静かに過ごせる場所が必要です。
また、寝ている姿はとても愛らしいので、つい触ってしまいがちですが、寝ているときはそっとしておいてあげましょう。
外で飼っている場合は、犬と接する時間が少なくなりがちです。
ちょいちょい様子を見てあげる、声をかけてあげる、遊んであげるなど、小まめに気にかけてあげてください。
そして、雨や雪、猛暑のときなど、外で過ごすのが厳しい気候のときは、家に入れてあげましょう。
特に高齢犬になると体力が落ちてきます。
真冬にがたがた震えていたり、真夏にハアハアと苦しそうにしていたり、体に負担がかかっています。
自分が寒い、暑いと感じたなら、外にいる犬はどうかなと気にかけてくださいね。
6.愛犬のストレスに気づいて取り除く
私たちが気づかないうちに、犬にはストレスになっていることがあります。
たとえば、小型犬を路上で抱き上げるのはよくある行為です。
飼い主にとっては、「苦手なワンちゃんが来たから吠えないように」「車が来たから」など理由がありますが、それを知らない犬にとっては、急に体が持ち上がり、ビクッ、ドキッとします。
ほかにも静かにしている犬の近くを急にドタドタ歩いたり、急に見えない場所から触ったり、犬はそのたびにドキッ、ビクッとしてしまいます。
抱き上げたり触ったりする前には声をかけてあげる、見えるところから手を出すなどして、「ビクッ」「ドキッ」のシーンをなるべくなくしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。
こんなの当たり前じゃない、と思われた飼い主さんと暮すワンちゃんは幸せですね。
犬の幸せは、飼い主がどれだけ犬の体を考え、気持ちに寄り添えるかで決まります。
ここで取り上げたのは、犬を幸せにするために必要な基本的なポイントです。
犬それぞれの性質や体に合った方法で、犬を幸せにしてくださいね。