猫の5つの老化のサイン

猫は犬に比べると、年をとっても五感が衰えにくく、老化による変化も緩やかだとされています。
確かに老猫になっても、猫って大して変わらないような気がします。
これってなぜかといえば、猫は犬に比べて飼育されるようになった歴史が浅く、野生動物に近いためと考えられているそうです。

とはいえ、もちろん猫だって老化していきます。
変化がわかりにくいからこそ注意が必要だともいえます。

そこで、猫の老化で現れるサインを解説します。

スポンサーリンク

①活動的でなくなる

猫は好奇心旺盛で、探索好きな動物です。
どんなものにも興味津々で近寄っていき、動くものを見つけたら追いかける。
遊んだり、じゃれたりするのが好きですが(中には嫌いな猫もいます)、年をとるにつれてこうした活動も減ってきます。

・おもちゃで遊ぶことがなくなる
・寝る時間が増える
・毛づくろいすることが減る
・かまわれるのを嫌がる

②性格(高度)の変化

老化現象があまり見られないと言われていわれる猫ですが、年をとるにつれて性格が変化することも。

・イライラしている
・落ち着きがなくなる
・老化による身体の不調で不安になり、甘えん坊になる
・若い頃のように体が思うように動かなくなり、頑固になる
・攻撃的になる
・物事への興味が失せ、無気力になる

スポンサーリンク

③認知機能の変化

犬に比べて猫の認知機能障害の研究データはまだ少なく、正確な発症例はわかりません。
ペット介護に関するとあるテキストでは、「猫が認知症を発症するケースは少ない」と書かれていますが、ASPCAのサイトでは、11~15歳の猫の半数以上が猫認知障害の影響を受けているとしています。

認知障害(FCD)と呼ばれる認知機能の低下は、11~15歳の猫の55%以上、16~20歳の猫の80%以上に影響を及ぼすと推定されています。(ASPCA)

認知機能障害チェックリスト

ASPCAによる認知機能障害チェックリストを紹介します。
次のような行動が見かけられたら認知機能障害の影響かもしれません。

学習と記憶
・トイレではないところで排泄する。
・寝室や食事をする場所で排泄する。
・時々、身近な人やペットを認識できないように見える。

空間の認識力低下
・馴染みのある場所で迷子になる。
・物をじっと見る、空をぼーっと見つめる。
・目的なくウロウロする。
・動けなくなったり、障害物を避けたり、乗り越えたりすることができない。

コミュニケーション
・撫でられたり、知っている人やほかのペットに挨拶したりすることにあまり興味がない。
・常にくっついてきて過度に依存し、執着するようになる。

活動の低下、無関心
・周囲を探索したり、周囲で起こっていることに反応したりすることが減る。
・身だしなみを整える頻度が少なくなる。
・食べる量が減る。

不安イライラの増加
・落ち着きがなくなり、興奮しているように見える。
・より頻繁に、または、より激しく鳴く。
・全体的にイライラしている。

睡眠覚醒サイクル変化
・眠りが浅く、夜中に目が覚める。
・日中に眠る時間が増える。
・夜に鳴くことが多くなる。

スポンサーリンク

④食に関する変化

・食欲が増す
⇒年をとると活動が減り、代謝も落ちるので、若い頃と同じ食事をとっていると肥満になってします。

・好きなおやつやごはんをあまり食べなくなる。

食欲減退は老化のサインの1つ。
しかし、次のような重大な病気の兆候かも知れないので、注意が必要です。
急激に痩せたと感じたら、すぐに獣医さんに診てもらいましょう。

・甲状腺機能亢進症
・心臓病
・腎臓病
・ガン

⑤筋力の衰え

・高い場所や階段、キャットツリーなどに上がれなくなる。
・足がふらつく。

高所にジャンプしようとして失敗したり、階段から落ちたりしてけがをすることがあるので注意が必要です。キャットタワーは低いものに変える、ソファなどにはステップを付ける、2階に上がれないよう柵を設置するなど、ケガを回避するための工夫をしましょう。
食器は高さのある食べやすいもの、トイレはまたがなくてもいい入りやすいものに変えるなど、日常品も使いやすいものに変えてあげてくださいね。

スポンサーリンク

まとめ

猫の老化に伴う主な変化を紹介しました。
単なる老化現象ではなく、病気が潜んでいる場合もあるので、変化が見られたらとりあえず獣医師に相談すると安心です。
愛猫の老化を理解して、シニアライフを優しく見守ってくださいね。



タイトルとURLをコピーしました