初めて猫と暮すことになり、大きな心配事のひとつとなったのは「誤飲・誤食」。
まさか家の中にあるものに、これほど気をつけなくてはいけないとは思っていませんでした。
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猫は犬の何倍も注意が必要
これまで中型犬と暮していましたが、食べ物以外で家の中のものを誤食することはありませんでした。唯一の誤飲は、私がキッチンに食事を取りに行っている間に、テーブルの上に置いておいた焼酎のロックをすべて飲んでしまったことです。
強度の焼酎を1杯一気飲みしたので急性アルコール中毒になるんじゃないかと心配しましたが、少しとろんとしただけで、何事もなくホッとしました。
それにしても、犬が焼酎をロックグラス1杯、飲み干してしまうとは。
何をしてしまうかわからない。
油断大敵、反省しました。
こんな感じだったので、犬でも誤飲・誤食には気を付けていました。
でも、猫の心配度数はこんなものじゃありませんでした!
なぜなら、行動範囲が犬よりうんと広い(部屋の中の)からです。
犬は、猫のように高い場所まで飛び乗ることは、ほぼありません。
高い棚の上とか冷蔵庫の上に乗っている犬とか見たことないし。
一方、猫は高いところでも狭いところでもどこでも行っちゃうし、好奇心旺盛で、気になったものはすぐに口にしてしまいます。
犬なら手の届く範囲で口にしないように気を付ければいいけれど、猫はテーブルの上、キッチンの上、高い棚の上、シンクの中など、注意するべき場所が多いのです。
三角コーナーの生ごみが床に!
私が1年半の預かりを経て譲渡することを決めた猫、キィウィは、推定6歳。
近所の人が保護した時にはときには左目は失明、右目もつぶれかけていて、手術したものの瞳を覆っていた瞬膜を少し剥がすことしかできませんでした。
視力は、わずかにぼんやり見えている程度らしいです。
里親の会や猫を飼っている友人からは、目が悪いならそれほど高いところには登れないだろうと言われていて、確かにうちにきてしばらくの間、高い場所に飛び乗ることはしませんでした。
でも、部屋に慣れてくるにつれて徐々にいろんなところに上がるようになり、ある朝、流しの中にあった生ごみが床におちているの見たときは、知り合いの猫が食品トレイのビニールを飲みこんでしまったという話を思い出してぞっとしました。
そして、改めて猫にとって危険なものはなにか調べてみると、あるある、山のようにある。
猫初心者の私には「ええ、こんなものまで~」というようなものまでたくさんあったので、ここで紹介したいと思います。
いろいろありすぎるので、まずは部屋の中の危険物編です。
こんなものに注意!
① おもちゃ
猫の大きさにもよるとおもいますが、ネズミのおもちゃを丸のみすることはよくあるらしいそうで、びっくりです。
おもちゃのプラスチックやシリコンの部分をかみちぎって飲みこむこともあるので、ガジガジしていたら注意。
留守をするときや寝るときなど、飼い主の目が届かないときには、小さかったり紐状だったり、飲みこむ可能性があるおもちゃはしまっておいた方がいいですね。
② ひもや毛糸
猫が紐や毛糸でじゃれる可愛い姿は定番だけど、誤食のなかで多いのが「ひも状のもの」だそう。
飲みこんだひもが腸に絡まると、組織が壊死してしまい、死にいたることもあるそうです。
糸やひも、毛糸などのほか、タオルやベッドカバーのほつれなどにも気を付けて。
③ ボタン、鈴、クリップ、コインなど、丸くて小さいもの
こうしたものは、いかにも遊びながら飲みこんじゃいそうですね。
猫の大きさにもよりますが、直径1センチ以上の丸いものを飲みこむと腸閉塞になる可能性も。
無意識に部屋のあちこちに置いていたりするので、確認してみましょう。
④ 電池
口に入れたらつるっと飲みこんじゃいそうな、小さくて丸いコイン電池やボタン電池。
飲みこむと化学火傷を起こしたり、組織が溶けたり、中毒症状を起こしたりするなど、とても危険です。
未使用のものも使用済みのものも出しっぱなしにしておかないこと。
⑤ 安全ピンや針
飲みこんでしまうと内臓に刺さって組織を傷つけ、飲みこまなくても舌やノドに刺さる危険があります(考えただけで恐ろしい!)。
⑤ 串焼きの串やつまようじ
焼き鳥やつまようじに刺したハムやチーズなどのオードブルなど、食いしん坊の猫は串ごと飲みこんでしまうことがあります。
針と同様に舌やノド、体内で刺さってしまうと大変なことになります。
ホームパーティなどで串を刺した食べ物を用意するときは、猫が食べてしまわないように気を配ること。
⑥ 流しの中の生ごみやゴミコーナー用ネットなど
流しに捨てた残飯や生ごみの中には、玉ねぎやニンニクなど、猫にとってあぶないものがあるかもしれません。
また、三角コーナーのネットごと、ごみを食べてしまうこともあります。
生ごみや残飯は、三角コーナーの中に置きっぱなしにしておかないようにしましょう。
⑦ ヘアゴム・輪ゴム
ヘアゴムや輪ゴムも猫にとっては楽しいおもちゃに。
誤って飲みこんでしまうことも多く、特に大きいゴムは腸に引っかかって詰まってしまうこともあります。
⑧ 食品トレー・食品パッケージ
魚や肉、総菜など、食品が入っていたトレーや、カバーしていたラップ、チーズやソーセージのフィルムなどは、食べ物のニオイにつられてかじってしまいがち。
出しっぱなしにせずに、捨てるときも蓋つきのごみ箱に捨てましょう。
⑨ 充電ケーブル・イヤホン
細くて噛みやすく、中の銅線を直接かじってしまうと、感電の恐れがあります。
使ったらしまっておきましょう。
⑩ マスク・ウエットティッシュ
コロナ禍以降、家に常備されるようになったマスクの誤食が増えているそうです。
また、手や口を拭いたりしたウエットティッシュもにおいがついているせいか、猫が口にしやすいもののひとつです。
ティッシュペーパーと違って溶けない、噛み切れないので、まるごと飲みこんでしまうので注意。
参考図書:「猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑(ねこねっこ)」監修:服部幸
まとめ
いかがでしたか? 想像以上に家の中には猫が誤って食べてしまいそうな危ないものがたくさんあるんですね。
小さいものだけでなく、柔らかいマスクやウエットティッシュ、おもちゃも飲みこんでしまうということで、ギョッとしました。
異物を飲みこめば、腸に引っかかってしまったり、臓器を傷つけたりして命を落とすこともあり、とても危険です。
今は大丈夫と思っても、猫は突然、興味を示すもの。
猫が興味をもって口にしそうなものが置いていないか、ごみ箱の蓋はちゃんとしまっているかなど、しっかり確認してくださいね。