犬は病気や事故で、急に様子がおかしくなったり、ケガをしたりすることがあります。
まず、掛かりつけの動物病院に連絡をするべきですが、もし休診日だったり、診療時間外だったらどうしたらいいでしょうか。
「おかしい」「危ないかも」と思ったら
「夜中なので翌朝まで様子をみて病院に連れていこう」では、手遅れになることもあります。
「なんでもないかもしれないのに夜中に大騒ぎしても」なんて、躊躇している場合ではありません。
大したことでなければそれに越したことはありませんが、もし手遅れになってしまったらずっと後悔が残ります。
それでは、愛犬の緊急事態のときにはどうしたらよいのでしょうか。
●かかりつけの獣医師に連絡する
掛かりつけの病院が夜中に対応してくれるか確認しておきましょう。
もし、掛かりつけの病院が時間外診療をしていなければ、近所の動物病院で救急対応をしてくれる動物病院をいくつか見つけておきましょう。
●夜間救急動物病院に連絡する
夜間救急病院には普段行き慣れていないので、「こんなときに連れて行っていいのかな」と、ためらってしまうこともあると思います。
そんなときは、まず病院に電話して状況を伝えましょう。
そうすることで、飼い主さんができる救急対応を指示されることもありますし、病院に連れていくまでの注意事項を教えてもらえます。
また、病院側でもワンちゃんの状態を知ることで、到着までに治療に必要な準備を整えることができます。
こんなときはすぐに動物病院に!
一般的な目安として、次のような状態のときはすぐに動物病院に行きましょう。
・下痢や吐き気が続いている。
1~2回程度で元気であれば急を要することはないと思いますが、ずっと続いていたり、犬がぐったりしていたり、つらそうなときはすぐに診てもらいましょう。
腹部にも注意して。お腹が膨れてきたらすぐに動物病院に連れていきましょう。
・誤飲・誤食
チョコレートやおもちゃのかけらや薬、洗剤など、中毒性のあるものや、腸に詰まるものを飲みこんだ場合には、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
その後、すぐに吐き出させることができた場合でも、動物病院に連絡をして、その後、どのような処置が必要か聞きましょう。
・発作を起こした
急にけいれん発作を起こした場合は、すぐに動物病院に連絡をしましょう。
発作はだいたい数分で治まります。
発作中の対応について指示をあおぎ、発作が治まったら動物病院に連れていきましょう。
発作の様子を動画にとっておくと、獣医師が状況を理解するのに役立ちます。
ハアハアと苦しそうな呼吸をしている
息が荒い、舌の色が白っぽくなっている、紫色になっている、ぐったりしていて苦しそうなときには、様子見をせず、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
・何かにぶつかった、どこかから落ちた、など
自動車事故や自転車事故などのときはもちろん、高いところから転落した、重いものが落ちてきてぶつかった、ドアに挟まれたなどして、その時は「キャン!」と鳴いただけで大丈夫だったとしても、体の見えない部分でダメージを受けているかもしれません。
その後に食欲が減退したり、元気がなかったり、おかしいなと感じたらすぐに診察してもらいましょう。
・熱がある
ぐったりして熱があるときには、保冷剤などで体を冷やして、すぐに動物病院に連れていきましょう。
まとめ
犬を飼っているといろんなことがあります。
膀胱炎で血尿が出たり、ひどい下痢になったり、吐き気が続いたり、急に足を引きずったり、発作が起きたり……。
昼間であればすぐにかかりつけの動物病院に行きますが、慌てて気が動転してしまうのは、夜更けや夜中に発症したときです。
もしもの時に備えて、時間外診療をしてくれる病院を見つけておきましょう。
まずは掛かりつけの病院に聞いてみて、もし対応していなくても、他の24時間対応してくれる病院を教えてくれるかもしれません。
また、ペットタクシーの番号も控えておくと安心です。