犬を飼っていると、知り合いのワンちゃんが増えるものです。
お散歩の途中で顔なじみにワンちゃんに会うと、ついつい、あげてしまうのがおやつです。
たいていの犬は、おやつが大好き。
犬が喜んであげたおやつを食べてくれると嬉しくなります。
飼い主さんも、「有難うございます~」と言ってくれるかもしれませんが、
実は迷惑に思っているかもしれません。
さて、その理由は?
ほかの人の犬にむやみにおやつをあげてはいけない理由
1.ダイエットをしている
太り過ぎは、犬の足や腰に負担がかかり危険です。
特に、すでに関節が悪い犬や、関節が弱い犬などは、体重管理がとても大切です。
愛犬のダイエットのために、飼い主さんはおやつやご飯の量を厳しく調整しているかもしれません。
それなのに、おやつをたくさんもらってしまうのは、犬は喜んでも飼い主さんにとっては迷惑です。
なかには良かれと思って、大量におやつをくれる人がいます。
断るに断れず、でも、会うたびにおやつをどっさりいただくのも困り、
散歩コースをずらして、回避する人もいます。
2.食物アレルギーがある
食物アレルギーを持っている犬は多くいます。
肉類、魚類、卵、乳製品、穀類など、その種類はとても幅広いものです。
もし、アレルギーの元となる成分が入っているおやつをあげてしまったら、
皮膚のかゆみや、下痢といったアレルギー症状が出てしまうかもしれません。
3.しつけやトレーニングをしている
おやつを外で食べさせない、他人からもらったものを食べないようにしつけをしている、
また、おやつを使ってトレーニングをしている飼い主さんもいます。
むやみに与えては、しつけやトレーニングが台無しになってしまいます。
4.病気を持っている
腎臓や肝臓などが悪くて、食事制限をしている犬もいます。
病気のこの場合、決まったおやつだけしかあげられない、
もしくは、おやつを与えられない子も多いので注意が必要です。
他の人の犬におやつをあげるときは
1.飼い主さんの了承をえる
まず、飼い主さんに「あげてもいいか」尋ねて、了承を得てからあげましょう。
「あげてもいいですか?」だと、答えが「いい」か「ダメ」の選択になり、
「ダメです」とはいいにくいものです。
「あげても大丈夫ですか?」の方がいいでしょう。
「大丈夫ですか?」と聞かれると、「実は〇〇なので」とNGの理由を言いやすくなるからです。
また、「食べられないものとかありますか?」など、こちらからたずねると、
相手も「アレルギーなので」とか「今はダイエット中なので」など、答えやすくなると思います。
2.たくさんあげない
よかれと思い、たくさんの量のおやつをあげる人がいます。
でも、その家庭ごとに、1日にあげる食べ物の量を決めているものなので、あげる量は少なめに。
まとめ
たいてい、犬はおやつをあげると喜んでくれるので、ほかの犬にもつい、あげてしまいがちです。
でも、病気やアレルギーを持っていたり、体重管理やしつけをしていたり、
それぞれに事情があります。
よく会う、知り合いの犬だとしても、今は事情が変わって、おやつを控えているかもしれません。
おやつをあげる際には、その都度「あげていい?」と聞いた方が安心です。