ツボマッサージで愛犬を元気に幸せに

体の全身にある「ツボ」。
現在、361のツボの存在が、世界共通のものとしてWHO(世界保健機関)によって定められています。

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ツボマッサージとは

そもそもツボって、なんでしょう。

東洋医学では、体内に網の目のように張り巡らされている『経絡』に沿って『気』『血』『水』と呼ばれる物質が流れていると考えられており、この流れが滞った状態が病気であるとされています。

そして経絡には、気が集中している「経穴」という場所があり、それが『ツボ』と呼ばれる部分です。

ツボマッサージは、ツボを手で押したり温めたりして刺激することで、経絡内の滞った『気』・『血』・『水』の流れを促し、健康な状態にしていくものです。

ツボマッサージを行うときの注意

ツボマッサージを行うときは次のことに注意しましょう。

  • 炎症や腫瘍、腫脹、外傷、骨折などがある部分にはやらないこと。
  • 発熱やショックを起こしている場合はやらないこと。
  • 妊娠、空腹時、食後にはやらないこと。
  • 嫌がっているいるときは無理にやらないこと。
  • 徐々に慣らしながら行うこと。
  • マッサージしている部分をじっと見ないこと。
  • 「とっても気持ちいい」顔が一番ですが、「なかなかいいかも」という感じでOK。様子を確認しながら行ってみてください。
  • いきなり強く押して痛かった場合はマッサージが嫌になってしまうので、心地良いだろうと思われる力を加減しながら行ってください。
  • 飼い主さん自身が自分のツボを押してみて、力加減を体感するとわかりやすいでしょう。

※マッサージは治療行為ではありません。

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覚えておきたい7つのツボ

●委中(いちゅう)

膝の後ろのくぼみの中央部分にあるツボです。
腰痛や股関節疾患、膝の痛みによいとされています。

●湧泉(ゆうせん)

後ろ脚の一番大きな肉球の後ろ(足首側)部分。
痛み緩和・活力・下肢麻痺などに良いとされるツボです。
腎臓と膀胱の機能を高めて利尿作用や疲労回復を促すとされています。
※親指で指側に向かってぎゅっと押します。
※小さいワンちゃんの場合には綿棒などを使うといいでしょう。

●井穴(せいけつ

四肢の各指の付け根の両側。

気の流れが活発になり、やる気が出るツボです。
交感神経を刺激して、ショック状態を和らげるとされます。
指で爪の根元をはさんで、伸ばしながら揉みます。
各指2~3回ずつ、全部の指に行っていきます。
※手や脚の先を触られるのを嫌がる子も多いので、様子を見ながら行ってください。

●大椎(だいつい)

頚椎と胸椎の間、左右の肩甲骨の間にある部分。
風邪などによる熱をとり、肩こり、強壮、足や腰の麻痺、腕の痛みなどに良いとされるツボです。
※骨の突起と突起の間です。骨の上を押さないこと。

●腎兪(じんゆ)

第二腰椎の左右横にあるツボです。
腎臓の機能を整えて排尿障害を解消。
エネルギーを活発にするとされています。
腰痛や背中全体の痛みの緩和・気分の落ち込み・泌尿器のトラブルに効果的です。
※挟み込むようにして指圧します。

●百会(ひゃくえ)

腰部十字部(骨盤の一番広い部分と背骨が交わる場所)にあるツボです。
気血の流れを促す・脳の老化防止・腰痛・イラつきなどによいとされています。

●関元(かんげん)

おへそと恥骨結合(骨盤の下部分の中間)の間の、半分より少し下の部分(下2/5)。
元気を保持する場所で、脾や胃の働きを整え、元気を補う作用があるとされています。
指でルクルと円を描くように優しくマッサージしてみてください。

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ツボマッサージのコツ

ツボを押すときは3秒程度の時間をかけてゆっくり押していきます。
その状態で3秒程度維持したら、また3秒位の時間をかけてゆっくり力を抜いていきます。
最初はごく軽い力で行い、犬の様子徐を見ながら徐々に力を加減していきましょう。
小型犬で、指でツボを押すのが難しい場合は、綿棒を使ってもOKです。

まとめ

犬にとってツボを押されることは新しい感覚です。
最初は慣れない刺激にとまどい嫌がる子もいますが、しだいに慣れて気持ちよさに気づくと、多くの子がマッサージを好むようになります。

マッサージは飼い主さんの手だけでできる、安心で優しい健康法です。
是非、愛犬との毎日に取り入れてくださいね。
ワンちゃんとの絆もぐっと深まりますよ。

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