猫が気持ちを伝える表情は約300種類もある!

単独行動を好む猫は犬と違って集団生活をしないため、他者とコミュニケーションを取る必要がなく、そのため表情が貧しいという説明をなにかで読んだことがあります。
確かに犬の方が目の表情で多くのことを伝えているように感じるし、私はこの説明を読んで以来「なるほどね」と納得し、猫は非社会的な動物なので表情が貧しいのだと信じ込んでいました。

しかし、それは間違い(もしくは古い情報)だったようです。

今では、野良猫でも1匹で生活するものと、集団で暮らす猫がいます。
(ただし、集団生活をしている猫でも、単独行動を好むことには変わりはありません)
そして、最近の研究で、猫は他の猫と触れ合う時に、人間以上にさまざまな表情を使っていることが分かったのです。

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276種の表情を使って交流している

この調査は、リヨン大学とカンザス大学医療センターの研究者が共同で行ったもので、ペットカフェの猫たちが触れ合うときの表情を、1年間にわたって観察したものです。
その結果、猫は276種類もの多くの表情を使ってコミュニケーションをとっていることが判明しました。
そのうち、明らかに有効的な表情が45%で、攻撃的な表情が37%、18%の表情はどっちともいえない表情だったということです。
人間が使う表情は44種類とされているので、これは圧倒的なレパートリーの広さです。

人間とのふれあいで生まれた表情もある

こうした豊かな表情のなかには、猫同士の触れ合いによって生まれたものだけなく、人間と猫とのコミュニケーションの歴史のなかで生まれたものもあるようです。

私たちの調査結果は、家畜化が猫の種内顔面シグナル伝達レパートリーの発達に大きな影響を与えた可能性が高いことを示しています。

引用:independent.co.uk.Housecats use hundreds of facial expressions to interact with other cats

猫は非社会的な動物だといわれることがよくありますが、実際はまったく違うようですね。

この調査では、猫たちがどの表情を使ってどのようなメッセージを伝えようとしているのかまではわからなかったそうですが、近い将来、それが解明されれば猫との世界がより広がって、楽しくなりますね!

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