人はある特定のジャンルの音楽を聴くと気持ちが落ち着くことが、研究で実証されています。
ペットも音楽を聴くとリラックスするということで、犬や猫のためのヒーリングミュージックCDも販売されています。でも、実際はどうなのでしょうか。
私も以前、愛犬のためにペット用のCDを買ったことがあります。
なかなか効果的だったような気もしますが、これはあくまで「ペットヒーリング」として編集された音楽で、どんなジャンルかと聞かれたら??です。
しかし、「犬はどんな音楽を聴くと落ち着くのか」という調査が行われていて、犬がリラックスするジャンルがわかってきています。
クラシック音楽からピアノソロ音楽
2002年に動物行動学者のデボラ・ウェルズ博士が行った研究では、クラシック音楽が犬にリラックス効果を及ぼすことが分かっています。
そして2005年にはスーザン・ワーグナー博士の研究によって、ポピュラークラシック音楽よりも、心理音響の原理によって作られたスローでシンプルなピアノソロ音楽の方が、犬の不安を軽減できることが発見されました。
その後、2012年にコロラド州立獣医学部のロリ・コーガン博士が、犬舎にいる117匹の犬に「クラシック音楽」「ヘビーメタル」「特別に設計された音楽」をそれぞれ聴かせて調査したところ、犬たちはクラシック音楽を聴いている間が、音楽を聴いていないときや他の音楽を聴いているときよりも睡眠時間が長く、また吠える時間が短いことがわかりました。
特にソフトロックとレゲエ音楽が効果あり
そして、2017年に行われた研究では、ソフトロックやポップミュージック、クラシック音楽など、さまざまな5つのジャンルの音楽を犬に聴かせて調査したところ、どの音楽でも犬が横になってリラックスする時間が多くなることが分かり、特にソフトロックとレゲエ音楽が、より犬のストレスを軽減し、リラックスした状態にしたということです。
ソフトロックとレゲエとは、ちょっと驚き。新しい発見ですね!
犬たちには、花火や雷、車や工事の騒音など、苦手な音がたくさんあります。
そんな音や住居環境での騒音でのストレスを軽減してあげるために、こうした音楽を流してあげることも良い方法です。
犬が落ち着かないとき、音に怯えているときには、ゆったりとしたレゲエや、心地よいソフトロックを聴かせてあげてみてください。